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もくじ
夏の犬連れキャンプ、諦めていませんか?
こんにちは、よっさんです!
今回は、我が家のキャンプギアに新たに加わったEcoFlowのポータブルエアコン「WAVE3」と、ポータブル電源「DELTA3 1500」を徹底的にレビューします。

最近、高性能なポータブルエアコンや大容量の電源がたくさん出ていますが、どれも高価なものばかりですよね。
「本当に自分のキャンプスタイルに合うのか?」「うちの大きなテントでもちゃんと冷えるのか?」と、購入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか?
実際に我が家も購入するまでかなり慎重に検討してきましたが、今回、思い切って購入しました。
そこでこの記事では、WAVE3を使用して
- 大型テント(コディアックキャンバス8人用)で本当に冷えるのか?
- 夜間の騒音は、お隣サイトに迷惑をかけないか?
- ポータブル電源だけで、いったい何時間使えるのか?
といった疑問に、3日間の過酷な検証を通して、忖度なしでお答えしていきます!
この記事が、ポータブルエアコンやポータブル電源の購入を検討されている方のアクセルやブレーキになれば幸いです。
ECOFLOW WAVE3とDELTA3 1500の仕様
ECOFLOW WAVE3の仕様

重量:約15.6 kg
サイズ(幅×奥行×高さ):519 x 297 x 336 mm
定格温度:5°C – 50°C
温度設定範囲:16°C-30°C
冷房/暖房性能:1.8kW/2.0kW
冷媒/封入量:R290/112g
風量:330m³/h
定格冷房能力(AC/DC):690W/640W
定格暖房能力(AC/DC):645W/606W
冷房効率(AC/DC):2.6/2.8
暖房効率(AC/DC):3.1/3.3
IP規格:IPX4
動作音:44dB~58dB
アプリ連携:WiFi / Bluetooth
バッテリー稼働時間*2:(専用バッテリー)最長8時間
AC入力:100-240V~50/60Hz,最大820W
ECOFLOW DELTA3 1500の仕様

容量:1536Wh(最大5.5kWhまで拡張可能)
サイズ:39.8 x 21.3 x 28.1cm
バッテリーセル:リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)
※3000回の充放電後も70%の容量を維持
重量:約16.5kg
AC入力:最大1500W(100V⎓15A)
ソーラー入力:1ポート、最大500W(11~60V⎓15A)
シガーソケット入力:12V⎓最大 8A
AC出力:6ポート、合計1500W(サージ3000W)
X-Boostモード:最大2000W出力の家電に給電可能
USB-A急速充電:2ポート、最大18W(5V⎓2.4A / 9V⎓2A / 12V⎓1.5A)
USB-A出力:2ポート、最大12W(5V⎓2.4A)
USB-C出力:2ポート、最大100W(5/9/12/15/20V⎓5A)
DC5521出力:2ポート、最大38W(12.6V⎓3A)
コネクティビティ:Wi-Fi、Bluetooth
使用サイクル:3000サイクルで初期容量の70%以上を保持
対応エクストラバッテリー:DELTA 3(1kWh)、DELTA2(1kWh)、DELTA 2 Max(2kWh)、DELTA Pro 3(4kWh)専用エクストラバッテリーを接続可能
対応スマートデバイス:EcoFlow WAVEシリーズ、GLACIERシリーズ
なぜ我が家はECOFLOW WAVE3を購入したのか?
まず初めに、なぜECOFLOW WAVE3を購入したのか?という経緯を話したいと思います。
私は夏キャンプが好きで、毎年のように夏は海でのキャンプをしたい! と思っているのですが・・・

飼っているワンコ2匹と妻は暑いのが苦手、というよりむしろ嫌悪しております(多分)><
でも、私はやっぱり夏場でもキャンプに行きたいんですよ。
そして、快適に過ごしたい!
ただね・・・うちのテントはコディアックキャンバス8人用。 かなり大型なテントです。
夏場はタープを張り、日中はその下で過ごして夜間に寝る時だけテントに入り、扇風機で耐え忍んで寝ておりました。

最近は暑さが尋常ではなくなってきていて、夜間でもかなり暑く、寝苦しいんですよね・・・。
そして、ワンコ達にとっては命にかかわります。

以前のキャンプでは水でワンコの身体を冷やしたりと色々しましたが、やはり無理が祟ってか、しばらくの間、下痢の症状になってしまったりと可哀そうな事をしてしまったと反省しています。
今までにもポータブルエアコンの購入は検討してましたが、コディアックキャンバス8人用は床の広さが305cm×427cmで高さが約2mあって、床面積は約13㎡。これは京間で7畳ほど。
通常のエアコンを選ぶ際での参考としては2.2kWの冷房能力が求められるんです。
で、WAVE3は1.8kWの冷房能力。 (WAVE2は1.5kWで不可)
ただ、床面積的には厳しいけど、高さが一般家庭とは違い約2mなので体積(気積)だと26㎥ほど。
26㎥であれば1.8kWで能力的には足りるんです。
能力が上がって、1.8kWなら幕内冷えるんじゃね?ってなり、これが決め手となって、購入に至りました。
ちなみに、専用バッテリーは購入していません。(ポタ電と値段的に同じくらいでAC電源が使えないから)
【検証1日目】灼熱地獄…EcoFlow Wave3がただの「送風機」になった日
検証初日なんですけど、本当に冷えるのか?という疑問を最大限に検証するために、かなり過酷な状況に追い込んでみました。
具体的には、日陰ではなく日向で、テントの上につけるカバートップ(日よけ的なもの)をつけず、過保護張りもしない。
そして、テントの窓を開けず、ほとんど締め切った状態から検証をスタートしました。

はい、
あほです
大馬鹿ものです。
頭では多分冷えないだろうと分かっているのに、やってしまいました。
外気温度34℃ほどで猛暑日、幕内はみるみるうちに40℃を超え、サウナ状態。

そして、稼働させたWAVE3は、なんと、【高圧保護】のエラーが頻発してしまい、冷風が停止してただの扇風機になってしまいました。


結局、この日はエラーと正常運転の繰り返しで、まともに温度が下がるものでは無かったです。
後述する騒音についてもこの日に測定しましたが、検証した場所(公園)は高速道路がすぐ近くを走っていて元々騒音があるために、WAVE3の稼働音なんか関係ありませんでした><


WAVE3稼働時の騒音より暗騒音の方が高いという本末転倒な結果で、ぶっちゃけ、初日の検証は全くもって意味のないものとなってしまいました。orz
騒音については、後半にて夜の静かな公園で測定した結果を載せてます。

一応、テント内の温度は下がっていますが、外気温も下がっているので今一評価出来ずです。
【検証2日目】逆転の発想。テントinテントで冷却効果を最大化
2日目、同じ公園で同じようにテントを広げ、同じ時間帯から検証スタート。
カバートップを取り付けて、オーニングも張り出し。ウィングも取付てある程度の影を確保してみました。

改善点①:エアコン本体を「外の日陰」に設置

前日の高圧保護(エラー)が幕内の高温によるものだと考えていたので、この日は幕外のオーニング下、日陰にWAVE3を置いて、風だけを幕内に入れる作戦としました。
前日のように高圧保護(熱暴走だと思っていた)も起こらず順調に稼働しつづけました。

結果、幕内全体が冷えた!!
とまではいきませんでしたが・・
外気温度と幕内温度が均衡するくらいの状況で、前日のように幕内温度がどんどん上がるという事は無かったです。

やはり、冷却空間?の広さが問題で、そもそもコディアックキャンバス8人用全体を冷やすのは厳しいのだと判断しました。
能力的には1.8kWで26㎥の空間は冷やせるはずですが、やはりテント自体が時間が経てばたつほど太陽の光を浴びて高温になっていくので、冷やす < 幕内が温まるの構図になってしまいます。
改善点②:奥の手「テントinテント」で快適空間を作ってしまえばいんじゃね?作戦
まあ、妻の発案なんですけどね、テントの中に小さなシェードを入れて、そこに冷風を当てれば多分いけるだろうと。

実際、1時間ほどでシェードの中は約3℃ほど下がりました。
エリアを限定すれば十分に冷える事が判明しました!!

もし、日中で使用される予定の方は、大きなテントや大きなシェード・タープでは空間的には冷やすことは厳しいので冷やす場所をなるべく小さくするようにした方が良いです。というのが我が家の結論です。


カンガルースタイル(テントinテント)みたいにすれば大型テントの中でエリアを絞れて、幕内の温度を29℃まで下げれたのはかなり評価できます。
※冷たい冷気がたくさんあるからか、周辺も少し冷えるように感じました。
【最終検証】とにかく日陰と風通し!(いや、当たり前?w)
まぁね、わかっちゃぁいたんですよ。
前日までのような状況では多分厳しいだろうなと。
で、最終的には日陰+過保護でまずは快適空間をキープ(いや、当たり前でしょw)しました。

日中性能:日陰+過保護タープで冷却能力はどこまで上がる?
はっきりと分かるくらい変化がありました。
元々木々の下で日陰だったところにタープを張り、その下にテントで過保護にしたところ、屋外温度と幕内温度はほぼ同じでそれ以上に上がっていく事は無くなりました。
そしてポータブルエアコンを稼働させたところ、エリアを区切っていないけど少し温度の低下。
ただ、ポータブルエアコン本体の熱とダクトの熱が幕内にあるので効率が悪い感じがしました。
そのため、テントの外に本体を置き、幕内へはダクトだけど挿入して冷たい風をスポットクーラーのようにして冷たい風だけをテント内へ入れるやり方にしました。
結果、約1時間ほどの運転で約3℃くらいは十分に下がってきて、吐き出し口の前方は、かなり快適に過ごせる空間になりました。
やはり冷やしたい空間(エリア)を絞るのはマストでした。

過保護張り + 日陰 + エリアを絞る = 快適!です。
夜間性能(騒音):静かなキャンプ場で迷惑にならないか?
日中は問題無いとして、夜間の騒音で隣のサイトに迷惑がかからないか?について検証しました。
ECOFLOW WAVE3を静かな公園で使い騒音を測定してみた!
一般的な8m×8mのサイトの場合では、我が家のコディアックキャンバス8人用を使用する場合、次のようなレイアウトが想定されます。

この図のように、隣のサイトは約4m~8mであると思われます。
その範囲くらいで影響があるか無いかを判定するために、夜間の静かな時間帯に公園にWAVE3を置いて、障害物が全くない状態で、前後左右方向のそれぞれ1m、2m、4m、8mで騒音を測定しました。
※風量最大運転で8mのデータが暗騒音とほぼイコールとなったので、おやすみモードの8mは測定していません。
※使用したソフトはスマホアプリでデジタルXというアプリを使用しました。
※WAVE3本体のメイン吐き出し口側を前、室外機相当側を後ろとしています。


図にある🌬️は風が吹いて木々が揺れていた事を表しており、木々のざわめきで音が高くなっています
WAVE3の騒音をどうしても減らしたい! 苦肉の策的な対策
Amazonで購入した防音材を取り付けて測定したところ、約5dBの低下が見られましたので、どうしても騒音が心配だという方は取付けたら更に安心かと思います。
実際に購入して試しているので参考まで



ECOFLOW WAVE3の騒音についてキャンプ場で使用する際の評価
騒音を色々と測定した結果、隣のサイトに迷惑はほぼかからないと考えて良いと私個人的には思いました。
ただし、駆動中は機械的な音(多分、出力が変わる際のインバーター的な音)が発生し、結構甲高い音で気になる方はいらっしゃるかと思います。
なので、問題無いと個人的には思いますが、実際にキャンプ場で使用された際に隣のサイトから苦情が来たらごめんなさい。(騒音などは個人の感覚もあるので・・・)

バッテリー性能:エコ・おやすみモードで朝まで持つのか?自宅の和室6畳で稼働
おやすみモードで朝までの稼働が出来るのか?というところを検証するために、自宅の和室(6畳)でポータブル電源のDELTA3 1500を100%充電した状態からスタートして何時間稼働するか、お休みモードとエコモードで検証しました。
結果として、おやすみモード(26℃設定)では、消費電力が約300Wほどで、4時間ほどで停止しました。
エコモードについては、恐らくですが消費電力の最大値が決まっているモードだと思われ、約260W以上上がる事はなかったように思います。
で、結果としてDELTA3 1500の場合では8時間の運転が可能でした。
一泊のキャンプで夜間だけ使用するという使い方であれば、ポタ電または専用バッテリーで十分かと思います。
専用バッテリーの詳細はこちら
ちなみに、WAVE3の最大運転の場合は約500W~750Wほど消費していましたので、参考までに。
結論:EcoFlow Wave3を大型テントで使いこなすための4つの鉄則
検証の結果ですが、まずはテントなどの設営時には確実に影となるように設営する事。それからなるべく冷やしたいエリアを限定する事が重要だと分かりました。
また、日中も夜間も使用となる場合は容量の小さなポタ電だと持たないので電源サイト1択です。
※DELTA3PROなど高級品なら有りかも?
次に、久しぶりに使うときや、キャンプに行く前にはスマホアプリと連携させて、ファームウェアのアップデートを確認し、最新のものがあればアップデートする事を推奨します。
これは、私の初日のように高圧保護などの予期せぬエラーが発生した際に、誰かが問い合わせした結果、不具合などのプログラムの更新があるからです。
※他の方が使用している際のエラーなどについても更新されると想定されます。
- テントを含め、本体を置く場所は日陰にする
- 涼しい空間を作りたいなら冷やすエリア(範囲)を限定させる
- ファームウェアは最新にしておく
- 日中も夜間も使うなら電源サイト1択
とは言え、エリアを絞らずとも、スポットクーラーのようにして吹き出し口の正面などで過ごすならエリア全体が冷えなくとも体感温度的にはかなり涼しいので、それもありかと思います。
まとめ:EcoFlow Wave3は夏の犬連れキャンプの「救世主」になり得る
今回、色々と検証した結果、ポータブルエアコンは夏のキャンプで使えることが分かりました。
ただし、我が家のような大型テントの場合は、工夫しないとテント内の温度を冷やす事が出来ないので、注意が必要です。
テントを過保護張りする、日陰に設置するなど、まずはテント内の温度上昇を和らげるように設営して、日中も夜間も稼働させるのであれば電源サイトが良いと感じました。
ちなみに、今回の結果から我が家は別のテントを購入し、そちらで夏場のキャンプを楽しむ方向へとシフトする可能性があります。(コディアックキャンバス8人用でも使えるが、やはり効率的には悪いため&雨天時用のテントが前々から欲しかったため)
最後に、この記事が同じように夏のキャンプで悩んでいる方の助けになれば幸いです。
コメント欄で、皆さんのポータブルエアコン活用術などありましたら是非教えて頂けると助かります。
また、youtubeでも動画をアップ予定なので、動画の方が良いという方はそちらをどうぞ参考にして下さい。
それでは、皆さん良きキャンプライフを!!